もがろぐ

思考と趣味、ときどき日常

うがいって3種類あるよね

冬。寒い。

こんな季節は寒さと同時に避けたいものがある。風邪だ。

風邪予防といえば、手洗いうがい。一にも二にも手洗いうがい。みんな仲良く手洗いうがい。

手洗いはまぁいい。特に疑問とかない。今日はうがいについて書きたいと思う。

うがいの種類

うがいって2種類、もっと分けて3種類あるのはご存知だろうか。いや3つめは僕が勝手に決めただけなので一般的な分類ではないと思うが、少なくとも2種類はある。

いわゆるブクブクうがいガラガラうがいだ。

擬音だけで言わんとするところは大抵伝わったと思うが、前者は口の中を漱ぐブクブクあるいはクチュクチュと音を立てるうがいである。

もう一方はのどを洗う目的で、幼稚園や保育園で「うがいを出来るようになりましょう」とやり方を教わるのはこっちだ。

モンダミンでガラガラうがいをする人はいないし、風邪予防にはブクブクうがいだけでは心許ない。それぞれ使い時があり深く考えもせずに使い分けている。

ここからが本題なのだが、僕はガラガラうがいはもう一段階細分化できると考えている。正確にはのどを洗ううがいには、だ。

ガラガラうがいカラカラうがいに分けられると思うのだ。

ガラガラうがいはさっき説明した通りだが、カラカラうがいというのもあると思う。ガラガラうがいよりも軽い乾いた音がするのだ。水のくせに乾いた音というのも不思議だが、我ながら悪くない表現だと感じる。たしかにそう聞こえるのだから仕方ない。

水が音を立て泡を立てるのは一緒なのでそのうがいがどっちなのかは少し難しいが、音以外に何が違うのかといえば、よりのどの奥に水が当たっている感覚があるのがガラガラうがいだ。カラカラうがいはもう少し浅いところまでしか洗えないように感じる。

もしかしたらカラカラうがいはやったことがない人もいるかもしれないし、どうにかするとやったことがない人のほうが多いのかもしれない。いろんな人に聞いてみたい。
しかし僕は数年前までカラカラうがいしかやってこなかった。ガラガラうがいだと思ってカラカラうがいをやっていたのだ。

幼稚園の先生はガラガラうがいを教えてくれたであろうに、僕は間違って習得してしまったようだ。

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うがいの原理

そもそもうがいってどういう原理か考えたことがあるだろうか。
うがいの本質は水の移動だ。じゃあどうやって水は動いているのか。

ブクブクうがいは簡単だ。歯を合わせた状態で固定し、頬を膨らませたり引っ込めたりすることで、口の中の空白の領域を歯の前と後に作りだし、その空間を水が移動する。必然的に歯の隙間を通して前後を水が移動することになるので、モンダミンには有効なうがいだ。

ガラガラうがいとカラカラうがいはのどを洗うのが目的なので、口に水を含んで上を見上げる。こうすることでのど元に水を配置することが叶う。

問題はここからだ。その水をどうやって動かしているのか。

ガラガラうがいは、首を触ってみると喉仏を中心に首に振動がある。というか声が出ている。

喉仏は声帯のすぐ隣にある冠状軟骨のでっぱりなので、声帯の振動が外から一番見て取りやすい部分である。

このことから、ガラガラうがいはを出して声帯を振動させることで、水を動かしていると考えられる。

対してカラカラうがいは声が出ていない。喉仏を触っても振動は一切ない。声も出ていない。しかし水は音を立て泡を起こしている。

声以外に何かあるとすればまぁ息だろう。カラカラうがいはで水を動かしている。

実際水のない状態でカラカラうがいを再現しようとすると、ハーッと息が出る。手袋を忘れて外出してしまった寒い冬に手に温かい息を吹きかけるのあの時と同じ息だ。

これが僕がこの記事を書くにあたってうがいというものを徹底的に検証してみた結果である。
一日中引きこもって一度も外出していないのに、延々とのどを洗い続ける成人男性の姿がそこにはあった。

カラカラうがいの使い方

そういえば俺のうがいって声出ないなって気づいたのが数年前で、その1年後に2種類のうがいに気づいた。
それ以来ガラガラうがいをやったりたまにカラカラうがいをやったりしている。

無駄なハイブリット感に浸れるが、それ以外でカラカラうがいの意義を考えてみよう。

ブクブクうがいは口腔内洗浄。モンダミン

ガラガラうがいはウイルス除去。風邪予防。

カラカラうがいは






特にない。


なんか申し訳ないけど特にない。

ブクブクうがいとは比べるべくもないし、呼気で水をかき回すよりのどの振動で水を震わせたほうが幾分のどへの水の接触は増えるので、ガラガラうがいのほうがウイルス除去には向いている。

強いて言えばガラガラうがいよりほんの少しだけ楽で簡単に出来るが、水を含んで上を向く手間は変わらないし、そこから先少し楽になったところで誰も喜ばないだろう。

ただ幼稚園の先生はこのうがいの違いを知っておけば、「それはカラカラうがいだよ。声を出すようにするのが正しいうがいだよ。」と子供の間違いを正すことができ、僕のような哀れな大人を生まないようにすることはできるかもしれない。



カラカラうがいをやったことがない人は、一度やってみてほしい。水を含んで上を向いた状態で、手を温める要領で息を吐くだけだ。
出来たところで何の得もしないが損にもならないはずだ。

以上、カラカラうがいの存在を紹介するだけの記事。